前オタクとポケカした時にデッキ2つ持っていって、「フライゴンGX以外のデッキ作ったんですか?」って聞かれたから「どっちもフライゴンGXだよ」って答えた時の宇宙猫みたいなありくんの表情が忘れられません
— ゆっけ (@yukke_poke) 2021年7月12日
どうもゆっけです。
そろそろ考察が苦しくなってきたのでガス抜きの意味も込めて更新です。まさか僕もこのタイトルに②がつくとは思ってませんでした。前回の記事も暇な人は読んでみてください。
前回の続き
前回のレアコイル展開の構築を再調整した現時点での決定版がこちら。
前回からの変更点は、
2ターン目のフライゴン起動を達成するための条件である「ナックラー、コイルを展開しナックラーに手貼り」を満たす確率を少しでも上げるため下はそれぞれ4枚採用。ナックラーはワンチャン生き残ることのできるあなをほるナックラー3体と、カウンター道場で60点出せるだいちのこどうナックラー1体採用。ふつうのつりざおで回収することも考慮してレアコイルは2枚に。
・ミュウ
連ウ対策。レアコイルとか刈られつくしたら終わるため。
・Uターンボード
デデンネ、クロバットにつけて縛られるのを防ぐ。基本的には手貼りでしか動けない構築のため逃げエネ1枚貼るテンポすら惜しいのでこのカードの採用は成功であったと感じます。とりあえず適当にレアコイルにつけとけば自爆したタイミングで別のポケモンに付け替えられるのも高評価。
・ふつうのつりざお、ともだちてちょう
つりざおは主にレアコイル回収のため、ともだちてちょうは展開途中に捨てたサポートの回収のため採用。博士の研究やデデチェンジで展開する際の保険。ともだちてちょうで戻したサポートをしょうしゅうしんごうで再度持ってくる動きが強かったです。
・キバナ
ここの枠はキバナ公開前はレッド&グリーンで、同時にビブラーバを採用することで1体目のフライゴンがきぜつした直後1ターンで2体目のフライゴンを起動させる役割でした。しかしレッド&グリーンの最大の欠点として使用には1ターンのラグが存在するため、ビブラーバをフライゴンがきぜつする前のターンにまで立てられなければどうしてもテンポが遅れてしまいます。しかしミュウツー&ミュウGX+キバナにより、トラッシュからのエネ加速+くろおびサーチ+手貼りで即座に殴りだすことが可能です。ミュウミュウならウーラオスの弱点を突けるのもよい点でした。
使用感
前回の構築と比較して2体目のアタッカーまでのプランが確立されているため、先攻とって1ターン目の条件達成できればスムーズにゲームをすすめられました。ただ「先攻を取り、ナックラーとコイルを展開し、ナックラーに手貼りする」を達成したとしても、レアコイルに進化するためにデデンネやクロバットで展開した場合は博士+フウロのプランになるので、プランの成功率は体感で6割程度にとどまりました。デッキとしては面白いものができたかなとは感じますが、安定した戦いができるデッキではない感触でした。
くいだめカビゴン展開
レアコイルデッキはかなり前のめりなデッキで、相手のデッキタイプにかかわらずこちらのやりたいことを初ターン、2ターン目に決められるかどうかでほぼ決着がつくデッキでした。このレアコイルデッキ、実は草案思いついたのが2020年末でさすがに飽きてきたのと、今度は真逆のデッキを使いたいということでくいだめカビゴンに戻ってきました。前回の記事の時に紹介したカビゴン展開構築は前よりでもなく後ろよりでもない中途半端な構築だったので、今回はがっつりカウンターに寄せたカビゴン構築となりました。
主な採用理由としては、
・フライゴンライン…2ー3ー3
基本的に育てきったフライゴン1体で戦うのでフライゴンは2枚採用。ビブラーバ、ナックラーは可能な限り早めに立てたいので本当は4ー4で採用したかったが枠が無いのと後半邪魔なので3枚ずつの採用に。
・カビゴン…4
最もスタートしたいポケモンなので4枚採用。前半は当然ですが、後半ピッピ人形が立てられないときに壁にしてドローするという使い方もありました。
・ミュウ
ベンチで育てるにあたって最も警戒が必要なベンチ狙撃から守る貴重な役。実はサイコパワーを使う機会がそこそこあり、ベンチ狙撃してこないデッキ相手でもサブアタッカーとして活躍しました。
・フーパ
当初は対黒馬決戦兵器として採用していましたが、このポケモンは非エク対面やシンプルなVmaxへの刻みとして活躍しました。相手の場に特性持ちが2体でもいれば、あくのいましめ10+20×2=50点とカウンター道場ハリケーン120+120+40=280点の計330点で大体のVmaxを気絶させることができます。フライゴンで殴りだすときに1体Vmaxをフーパの削り込みで倒すのが理想。
・サーチカード
クイボ4枚は当然として、ナックラー・ミュウ・ビブラーバに触れるレベルボールは3枚。しんかのおこうはさらにバリューが下がるので2枚採用とし、クイックボールでしか拾えないカビゴンにタッチするためと、フライゴンを山に戻してレッド&グリーンを決めるため、またこのデッキにおいてはいかに早くビブラーバに進化できるかが重要であるため対象を問わないポケモン通信を2枚採用としました。
・リーリエのピッピ人形
当初4枚採用としていましたが、1ターン前に置いたところで正直あまり時間稼ぎにならない点、あまり多く置きすぎてもクイックシューター+ヨガループの餌にもなることから3枚採用としました。しかし意外とマオ&スイレンで使いたいタイミングで手元になかったりすることもあったので4枚採用が正解かもしれないです。ただ4枚にするとかなり邪魔に感じるので諸説。
・リセットスタンプ
カビゴンで山を掘りまくって準備をし、リセスタを撃ちながらフライゴンで殴りだすのが理想です。引けるまで待てばいいので1枚採用。
・ポケモンの道具
相手のデッキに合わせてフライゴンに貼ります。後述参照。いらない道具はグズマ&ハラで持ってきて積極的に捨てます。
・タッグサポート
ストーン闘エネルギーとポケモンの道具でフライゴンを育てるのでこれらをサーチできるグズマ&ハラは4枚採用。マオ&スイレンは連撃ウーラオス対面などの中打点のみのデッキに対しては刺さりますが黒馬マホイップや一撃ウーラオスなどの回復が追い付かないデッキに対しては意味をなさないので3枚採用に。レッド&グリーンは欲しいタイミングでフライゴンの進化とエネ加速(この場合基本闘エネルギーを付けられることがかなり重要です)ができるため1枚採用。グズマ&ハラの次のターンに撃つと280点をポンと出せるので強いです。タッグコールは現物の多さから2枚までの採用に。
・ボスの指令
Vmax対面だと前に出ているVmaxを倒してサイド3枚、ボスで裏のVmaxを倒してサイド3枚取るというプランがメインになるのでボスは2枚採用に。プレイング難しくなるので本当は3枚ほしかったですが枠が見つかりませんでした。
・ヒガナの決意
ここの枠は当初レッドの挑戦で、手札2枚トラッシュとカビゴンのくいだめのシナジーが良いということで採用していましたが縦引きにあまりに乏しいためドローサポートに変更しました。前回の構築のようにマリィを採用しましたが、マリィの5枚ドローで事故った時に復帰できるほどのパワーがこのデッキにはないため不採用に。博士の研究では必要なカード(主に次ターンに手貼りするためのストーン闘エネルギーや進化するためのビブラーバ)をトラッシュしてしまうため不採用。エリカのおもてなしはカビゴンのくいだめと相性が悪いため不採用。あ~どこかに適度に手札を残しつついらないカードもトラッシュできて山掘り進められるドロサポ無いかな~…あったわ。ということで採用。このデッキにおいては最もマッチしたドロサポであったと考えます。
・格闘道場
道場込みデザートハリケーンを2回Vmaxもしくはタッグチームにぶち込みたいのでサイド落ち、トラッシュのケアも込みで3枚採用に。
・エネルギー
コンセプト上ストーン闘エネルギーは4枚採用。格闘道場の条件を満たすため、またフライゴンだけでなくフーパにも使うため、レッド&グリーンを成功させるために基本闘エネルギーは3枚採用。弱点を消す道具感覚でウィークガードエネルギーを1枚採用。序盤にタッグサポートしか引けず、サーチカードならびにカビゴン現物に触れなかったときにゲームが終わるため、タッグサポートからドローソースとなりえるカビゴンに触ることができるキャプチャーエネルギーも1枚採用。逆にカビゴンが引けてもナックラーを立てることができないという状況においても重宝しました。
環境デッキに対する立ち回り
・黒馬マホイップ
不利対面どころか無理対面です。今のところ思いつく勝ち筋はゲンガー&ミミッキュとマホイップVmaxを倒してサイドを取りきるプランです。相手がゲンミミ出してマホイップ進化してくれて2体以上並べないことを期待しましょう。その上でストーン闘エネルギーを4枚かき集めて、大きなお守りをつけ、ミュウのサイコパワーでマホイップに30点乗せるという条件が整ったら殴りだします。フライゴンをどんなに育ててもキョダイホイッパーを耐えることはできないので、先にマホイップをカウンター道場込みデザートハリケーンで取り、返しのダイガイストもしくはポルターガイストを耐え、再びカウンター道場込みデザートハリケーンでゲンミミを飛ばせば勝ちです。もしくはマホイップに280点を当てておき、後からミュウのサイコパワーで落とすという方法もありますがその場合フライゴンを2体用意して戦う必要があります。その場合カビゴンを使う枚数も減るのでどちらのプランにせよ厳しいのは変わりありません。
・連撃ウーラオス
どれだけ早く進化できるか、もしくはミュウを立てられるかがこの対面の鍵になります。最悪ミュウを立てられなかったとしても、中打点しか出ない連撃ウーラオス対面ではビブラーバの状態ではなくフライゴンに進化させて育てます。この対面で最も警戒すべきなのはクイックシューターなので最終的にはフライゴンに隠密フードを貼り、クイックシューター(とついでにミミッキュのシャドーボックス)を無効化して殴り勝つというのがプランになります。隠密フードを2枚採用しているのは連撃ウーラオスに対して隠密フードの有無が勝敗に大きく関与するためであるという点と、ツールスクラッパーのケアのためです。最初はミュウに隠密フードを貼りツールスクラッパー(もしくはボス)を要求し、相手のスクラッパーが見えてから2枚目の隠密フードをフライゴンに貼ります。サイド落ちしている場合はお守りをミュウに貼ってスクラッパーを誘います。
・モクナシダダリン
こちらもほぼ無理対面です。弱点マッチであることもさながら、マリィが多く入っていることが多いのとベンチを並べるデッキでもないのでヒガナでの縦引きも難しいです。何より追加トロピカルアワーがキツい。トロピカルアワーの対処としては撃たれる前にモクナシを飛ばすか、敢えて撃たせるかのどちらかになります。撃たれる前に飛ばす場合、理想は初ターン、2ターン目にビブラーバにウィークガードエネルギー、ストーン闘エネルギーを貼り、3ターン目でレッド&グリーンで進化+基本闘エネルギーを加速して280点を出します。モクナシには大きなお守りがつくことが多いため、ツールジャマーはお守り見えたら貼ります。もし撃たれる前提の場合、ビブラーバにはお守りをつけ、ブンブンチェーンのケアでミュウも必要になります。弱点を消したとしてもダダリンVmaxの火力とシンプルに撃ち合うのは分が悪いのでできればフーパで削りを入れたいところです。実際には準備が間に合わなくて負けます。
・三神
基本的に道場込みでフライゴンの攻撃を耐えるポケモンがいないので、フライゴンを育てきれれば有利に試合を運べます。オルタージェネシスを撃たれる前提の立ち回りになるのでカビゴンは使っても2体まで、先攻なら相手の動きは初ターン+オルタージェネシス+アルティメットレイでくいだめが三回使えるので、1体で準備が整うならやまびこホーンのケアも込みでカビゴンを出さない立ち回りも必要です。カウンター道場込みデザートハリケーンで三神を飛ばせるのは確かにフライゴンの大きな強みですが、三神はザシアンを除けば基本的には素点100点台の中打点のポケモンしかいないため、アルティメットレイを撃たれた後は積極的にエネルギーのついたザシアンから処理していく方がマオ&スイレンの回復も間に合います。お守り付き三神を飛ばせるツールジャマーもこの試合では選択肢に入りますが、確定数をずらせる大きなお守りの方が優先度は高いです。基本闘エネルギーをつけて格闘道場の効果を付与するよりも、ストーン闘エネルギーによる耐久強化の方が重要なのでストーン闘エネルギーの方を優先して手貼りします。
・悪パーフェクション
三神と同様、フライゴンの攻撃を耐えるポケモンがいないという点と、マリィ入りのレシピが少ないことからこちらの動きを通しやすい印象です。相手がこちらのデッキのコンセプトを知らなければ、後1追加なしデッドムーンを撃ってくる可能性もあり、次ターンのボスでナックラーを処理されてしまうので、できるだけ初ターンに現物のビブラーバを抱えておくことが重要です。序盤にデッドムーンを撃ってこない場合、追加ありデッドムーンのケアが必要になるのでその場合はビッグパラソルを使います。非Vガラルファイヤーのもえあがるいかりが最高打点になるので、できるだけサイドは3ー3で取ることを意識します。
・一撃ウーラオス
前回の記事でも述べましたが基本的には不利です。フライゴン1体で戦い抜くのは、キョダイイチゲキの存在で不可能なので2体準備して戦うプランになります。相手が一撃ウーラオスを2体育ててくる場合はフーパもしくはミュウで削りを入れた一撃ウーラオスVmaxを1体目のフライゴンで処理し、後から出てくる一撃ウーラオスVmaxにキョダイイチゲキを撃たせ、2体目で先殴りしていきます。1体しか育ててこず、裏にブラッキーVmaxがいる場合には、削りを入れた一撃ウーラオスVmax・ブラッキーVmaxをフライゴン1体で処理するパターンになります(処理する順番は一撃ウーラオスから)。カビゴンを処理してくる序盤では相手はわざわざ一撃ウーラオスをVmaxさせてくる理由がないので、実際には2ー3ー1でサイドを取るプランになるかと思われます。相手のデッキはヘルガーを育てないといけない関係上準備に多少時間がかかり、また安定性にも欠けるデッキであるため幸いにもこちらにも準備する時間はあります。またいちげきのほうこうで相手に勝手にダメカンが乗っていくので、フーパでなくともミュウで削りを十分に入れられます(ブラッキーVmaxについてはサイコパワー1回でフライゴンの圏内にいれることができます)。ダークシグナルが重いため使うポケモンの道具は隠密フードです。
・連撃テンタクル
れんげきテンタクルの打点が40の倍数なので、カビゴンのHP130が実はかなり偉いです。限界まで耐久を上げるためお守り+ストーン闘エネルギー4枚貼ってから動きます。理想はリセットスタンプ+ボスでオドリドリ処理から動き出す形です。ボスは理想ですがリセットスタンプは最低条件です。フライゴン1体でサイド6枚取りきるのは困難なので、フーパで最初にサイドを1枚か2枚だけでも取っておくとその後の展開が楽になります。
この対面で最も警戒するのはやまびこホーンです。試合中最低でも1回は撃たれることを想定して場に出すたねポケモンは4体までにします。コストとして切るポケモンも可能な限りビブラーバ・フライゴンにしてたねポケモンは山に残します。最高打点はベンチフル展開のブリザードロンドなので、こちらはベンチを絞ることで相手の火力を制限させ、またたねポケモンを絞るのにも限界はあるので早めにフライゴンに進化して殴りだします。このデッキに採用されうるアタッカーはフライゴンの攻撃を耐えることができませんが、タフネスマント付きスイクンを多数用意されると面倒なのでこの対面ではツールジャマーを使用します。ツールスクラッパーと異なりタイミングを問わず場にある限り効果を発揮し続けるので、スクラッパーではなくジャマーの採用になりました。
・ルカメタザシザマ
僕自身このデッキに対する理解が浅いので正解の立ち回りはわかりませんが、カビゴンは不用意に出しすぎると縛られてLOプランに入られるため基本的には1体で戦います(相手が殴ってくる場合にはその限りではないです)。最もケアすべきなのはフルメタルウォールなのでそのケアのためビッグパラソルを使用しますが、ルカメタを2体準備されていた場合もケアして裏に2体目のフライゴンとなりえるビブラーバを用意しておきます(ビッグパラソルを貼らない方のビブラーバにはタフネスマントのケアでツールジャマーを貼っておきます)。ツールスクラッパーを握られていた場合フルメタルウォールをケアしたとしてもザマゼンタVのアサルトタックルが面倒なのでリセットスタンプを撃ってから動き始めます。三神と同じく、フライゴンが育った後の処理の最優先は火力の出るザシアンVです。
・その他Vmax主体のデッキ
基本的にはフーパでの先殴り+フライゴンの道場込みデザートハリケーンでのVmax処理から始動します。つける道具は大きなお守りがほとんどですが、インテレオンラインで展開するデッキに対しては隠密フードを貼ります。殴ることができたとしても限界までストーン闘エネルギーを集めてから殴りだします。レックウザVmaxや白馬バドレックスVmaxのような攻撃の際エネルギーをトラッシュするデッキに対してはカビゴンで粘ってできるだけリソースを消費させます。ジュラルドンVmaxは無理です、諦めましょう。
・みつりんめいさいジュナイパー
対戦したことはないですが、主に序盤はフーパで殴っていきます。フライゴンにウィークガードエネルギーとストーン闘エネルギー3枚をつけるとスプリットアローのダメージがフライゴン本体はもちろんベンチに対しても0になるのでウケます。
使用感
レアコイルデッキとは真逆のカウンターデッキになりました。レアコイルデッキほどではありませんがやはり序盤の引きにある程度左右されるのと、進化元の貧弱さゆえに序盤の育つ前のアタッカーを刈られると正直どうしようもありません。しかしすべてのデッキに対して1パターンの勝ち筋しか持たないレアコイルデッキと違って、このデッキは相手のデッキに対応して道具を使い分けてバレット的に戦うことができる点が良かったです。
おわりに
前回の記事と合わせるとおよそ13000字ほどの怪文書となりました。そろそろフライゴンGX収録から2年がたちますね。同じカードでここまで遊べるとは思ってなかったので満足しています。今年の12月か来年の頭にはCレギュがスタン落ちしそうなのでフライゴンGXとはお別れになりますね。頼むからスタートデッキ100でフライゴンVmax収録来てくれ。できればギャラドスVmaxくらいのちょうどいい性能だと嬉しいです。ではまた~~~~。