大学からとんぼがえり

ポケモンのことについてつらつらと。

【ポケカ】フライゴン②

 あけましておめでとうございます。年末年始インフルエンザで死んでました。体調管理には皆さんも気を付けてください、ゆっけです。今回は2023年1月20日にレギュレーション変更でこれまでの構築が使えなくなるので、まとめとして更新します。

今回のサムネはレギュ落ちする方

 

 

 

 

前回からの変更点

 環境の変化を踏まえて調整しなおした構築がこちら。

間違い探しレベルの変更

・スポンジグローブ→げんきのハチマキ

 ルギアVSTAR対面において、実はこのデッキの天敵はアーケオスであり、従来の構築のままだとアーケオスをサイドレースに絡められると非常に苦しい展開となります。というのもアーケオスは逃げエネが1個でありかつ闘抵抗を持っているため、このデッキのアーケオスに対する最大打点は120点、クイックシューター込みでも140点でアーケオスをワンパンすることができません。しかしアーケオスはパワフル無色2個付けばこちらのポケモンをワンパンすることができます。このアーケオスの処理が遅れる(アーケオスをきぜつさせるために2回の攻撃を要求される)とほぼ勝てません。一応回収ネットでクイックシューターを2回使うことでワンパンすることが可能ではありますが、そのためにはアーケオスが来る前のターンに少なくともジメレオン2体立てる必要があり、さらに展開のためにジメレオンもしくはメッソンを用意する必要があります。一人回しの結果この要求を満たすのは僕のプレイングでは難しいと判断したため、このカードの採用に至りました。この打点+10点が非常に偉く、130点を与えておくことによって最悪1ターンで倒しきることができなくとも、クイックシューターもしくはアクアバレットのベンチ狙撃で処理することができ、アーケオスに対する攻撃が1回で済みます。一応クイックシューター込みで140点与えておけばげんきのハチマキ込み130点と同じ状況にはなりますが、その場合ジメレオンもしくはメッソンを1体展開に使用できないということになるのでその分要求を満たすことが困難になります。そう考えると僕のプレイングがお粗末であるが故の採用ですね…でもこれ以外思いつかんかったんや…。

・博士の研究→セレナ

 前回までの構築だとミュウVmaxに対して勝ち切ることができません。昨今のミュウVmaxは森の封印石のおかげでパーツを揃えやすく、ドラピオンVをロストシティで処理してきます。そのため、メロエッタゲノセクトV等を処理できていない状態(サイドを1枚も取れていない状態)でドラピオンVから攻撃し始めた場合、ミュウVmaxを倒してサイド3枚取ったとしてもドラピオンVをロストに送られて残り3枚を取りきることができなくなります。残り3枚を取りきるためには裏を2回呼ばなければならないため、ボスもしくはセレナの採用が必要です。博士の研究は強力なドローサポートではありますが、2進化デッキではリソースの管理が困難です。しかしボス2枚採用は手札がダボつく…ということで裏を呼びつつ使わない対面では最低限のドローができるセレナを採用しました。

 

<採用検討カード>

・かがやくリザードン+こだわりベルト+基本炎エネルギー

 ルギアVSTARをはじめとしたポケモンVSTARに対する捲り札としての採用を検討していました。弱点関係なく280点をサイド1枚のポケモンで出せるため、終盤で処理が厳しい2体目以降のポケモンVSTARの相手をしつつサイドレースの逆転が可能です。枠を作るとすればデザートゲイザーのフライゴン、ツインエネルギー、げんきのハチマキとの入れ替えになると思います。しかし安定してかがリザを起動するためにクララを追加で採用する必要がありそうな点、かがリザを前に出すために回収ネットを増やすもしくは使う枚数を抑えなければならなさそうな点等から構築を煮詰めることが出来ず、また確かにかがリザはポケモンVSTARに対してサイドレースを捲ることができますが、追加効果を通すことができればデザートゲイザーのフライゴンはほぼ全てのポケモンに対してサイドレースの逆転が可能である点からかがリザ絡みのカードの採用を見送ることにしました。最近数を増やしてきたそらをとぶピカチュウVmaxに対してもデザートゲイザーのフライゴンは重要なカードであるため切ることができませんでした。

ビブラーバ

 レジエレキVmaxの登場により若干数を増やしたクワガノンVに対抗するためのカード。ふしぎなアメを使わなければフライゴンに進化できないので採用を検討しましたが、採用するとしてもピンでなのでさすがにグッズロック下で素引きするのは非現実的なため不採用に。

 

 

 

環境デッキに対する立ち回り

・ルギアVSTAR

 この対面におけるサイドレースでズルしてくるポケモンムーランドVとAライコウです。特に後攻を取り、どんどんよぶ以外で1体しかたねポケモンを展開できない場合はマナフィではなく優先してナックラーを場に置きます。先2でアメイジングシュート通されるのも厳しいのですが、それ以上にナックラーが盤面にいない状態でおかわりファングされる方が厳しいです。ムーランドVを一撃で処理できるのはフライゴンだけなので、ナックラーを用意できていないとムーランドV1体に最悪サイド4枚稼がれてしまいます。それ以外のポケモンに関してはサイドレースが互角なので先攻の場合基本的に先殴りから動き、サイドを取れないターンを作らないようにプレイします。後攻、もしくは先攻で先殴りを許した場合、デザートゲイザーのフライゴンを絡めて逆転を狙います。理想はルギア側の崩れたスタジアムを破壊しながらサイドを取らせないターンを作ることですが、追加効果を狙えない場合、攻撃ができないポケモンを縛ってターンを作りにいきます。縛る対象としてはバケッチャマナフィなどの火力が出ないポケモンを優先し、次に相手の残りエネルギーの数によってヤレユータンクロバットV、これらを縛るのが厳しい場合はフライゴンを一撃で倒せないAライコウネオラントVを縛ります。攻撃できないポケモンを縛っている間にクイックシューターでフライゴンの圏内に入れて処理するか、LOを狙います。このプランを通す場合、フライゴンの特性だけだとボス1枚で解決されてしまうので、ガラル鉱山を同時に使用し要求を上げます。

・ロストバレット

 かがやくゲッコウガのげっこうしゅりけん、カイオーガのアクアストーム、ヤミラミのロストマイン、後攻1ターン目のウッウによる先殴り等、サイドレースで差をつけられる要素が多すぎるため基本的には勝てません。細い勝ち筋を追うための立ち回りとしては、単純ですがまずロストマインで1ターンで2枚取られる盤面を作らないことです。1ターン1枚のペースで取られる分にはサイドレース上互角なので、ナックラーやメッソンのようなHP60のポケモンを中盤以降安易に並べないこと、ロストマインはロストゾーンに10枚のカードを送らなければならないので、可能な限りロストマインを撃たれ始める前にフライゴンやインテレオンを殴れる状態まで育ててロストマインを複数回受けられる盤面を作ることを目指します。また、かたきうちのザマゼンタを一撃で処理できるのはデザートピラーのフライゴンのみなので、ナックラーの準備は常にし続ける必要があります。

・ミュウVmax

 最も容易なサイドプランはミュウVmax2体をドラピオンVで倒すことですが、前述の通りロストシティを絡められてほぼそのようには行きません。また昨今のミュウは普通にツツジを撃ってくるので、ツツジからの復帰にかかるターン数を稼ぐためにも当たり前のことですが可能な限り殴り出しを早くします。メロエッタがバトル場にいる場合はボスもしくはセレナの節約のため逃げられる前に早急に処理しに行きます。また、手札に余裕があり裏を呼びながらサイドを進められる時は可能な限りそうします。フライゴンのテキストを見た相手の心理としてはできるだけミュウVmaxをバトル場に置きたいはずなのと、フュージョンエネルギーが着いていればそのメロエッタを倒すことで盤面からフュージョンエネルギーを減らし、メロディアスエコーの打点を下げることで必然的にバトル場にミュウVmaxを出させることが出来ます。ツツジ後に2進化のアタッカーを育てながら裏を呼ぶのはどうしてもターンがかかるので、できるだけツツジを撃たれた後はドラピオンVを通すだけで勝ち、という状況を目指します。このデッキでドラピオンVをサーチする手段はキャプチャーエネルギー、キバナ、ヒスイのヘビーボール、クイックボールと限られており、またその中でもほぼ無条件でサーチできかつ裏工作も当たりになるのはクイックボールのみなので、サイド落ちの確認は最優先で行い、使うタイミングも慎重に検討します。

アルセウスジュラルドン

 ふしぎなアメの枚数の関係上、フライゴンが攻撃できるのは4回までなので効率的に攻撃を当てる必要があります。ジュラルドンVmaxに対してはガラル鉱山込で250点出るので、すごいキズぐすりと大きなお守り込でも250×2-120=380と2ターンで処理が可能です。ジュラルドンVmax2体をフライゴンの4回の攻撃で処理するのが1番楽なパターンですが、多くの場合1回はアルセウスVSTARを倒すためにフライゴンを使うので、ジュラルドンVmax2体をフライゴン3回とインテレオンで処理する必要があります。この場合ダブルターボとすごいキズぐすりを2回決められると厳しいです。そのため攻撃のタイミングでマリィを撃って相手の要求を上げ、すごいキズぐすりを撃たれなかった場合にインテレオンをぶつけるように立ち回ります。またベンチのジュラルドンVおよびジュラルドンVmaxが育つ前に呼び出すと攻撃されないことが多く、フライゴン1体でサイドを稼ぐことが出来るので、手札に余裕がある場合は積極的にこれを狙います。

レジギガス

 フライゴンの攻撃をどのレジも耐えることが出来ず、逆にガラル鉱山下でフライゴンを一撃で落とせるポケモンレジギガスとレジドラゴのみなので基本的にサイドレースはこちらが有利気味です。そのためナックラーの用意は常に欠かさないように立ち回ります。レジエレキの技でベンチにばら撒かれるとフライゴンが一撃で落ちるようになってしまうのでマナフィも可能な限り早めにベンチに置きます。レジギガス側にとってもガラル鉱山は割る必要のあるスタジアムであり、スタジアムを割る手段はほぼスタジアムしかないので、こちらのデザートゲイザーが決まりやすい対面でもあります。ボスを好きなタイミングで撃てるデッキでは無いのでデザートゲイザーの追加効果が決まるとほぼサイドレースの逆転が可能です。

・そらピカコケコ

 アルセウスVSTAR、カプ・コケコVmaxに対してはこちらのフライゴンが完全に有利なので、この対面で注意すべきなのはそらをとぶピカチュウVmaxです。そらピカに対するこちらの打点はアクアバレット120点、デザートゲイザー100点、ガラル鉱山込デザートピラー70点なので、アクアバレット×2とデザートピラー、もしくはアクアバレットとデザートゲイザー×2で処理します。こちらの初動が良くなくサイドレースの逆転が必要な場合、デザートゲイザーの追加効果を狙います。そらピカ側のスタジアムを割る手段がスタジアムのみであることが多い点、またそらピカの採用がピンではなく2-2の場合受け回されると厳しいのでデザートゲイザーのフライゴンの特性と追加効果でダメージを負ったそらピカを逃がさず処理します。

クワガノンV、ドガスダイナ

 この2種のデッキに対してはほぼお祈りというか、狙う立ち回りは同じで、死ぬ気でフライゴンを立てるという点です。どちらのデッキもフライゴンが1体でも完成すればバッドポイズンやパラライズボルトを撃つ余裕は無く、特性ロックやグッズロックから解放される可能性が高いです。ロックがなければサイドレース上はこちらがかなり有利なので、ボスやセレナを駆使しロックを抜けるまで耐えます。

 

 

 

終わりに

 メインアタッカーのフライゴンはレギュ落ちしないものの、裏工作一族並びにガラル鉱山がレギュ落ちするため、実質このデッキもスタン落ちです。現実逃避のためポケカ公式サイトで「にげるためのエネルギー」で全カード検索してみましたが、ワザの効果以外で逃げエネを増やすのはかなり特殊であるということがわかり、似たようなカードの収録は絶望的であるとわかっただけでした(スタジアムはガラル鉱山のみ、特性で逃げエネを増やすのはたねポケモンのみ対象で逃げエネ1個増やすアブソルのみ)。スタートデッキ100で収録されてからほぼ1年、逃げエネ0のミュウVmaxに悩み、サイドレースで有利を取れないポケモンVSTARに悩み、レギュ落ちの直前で闘抵抗持ちのルギアVSTARが環境トップになるという悪夢にも苛まれました(なんかフライゴンGXの時もレギュ落ち直前でコンセプトぶっ壊すクロススイッチャーが出てきて頭抱えてたな)。僕にとってはこの悩んでる時間がポケカやってる中で1番楽しいので、絶妙な性能のフライゴンを出してくれたポケカ公式には感謝しかありません。ちなみに2番目に楽しいのは対戦相手からテキスト確認される時。

 一応フライゴンV自体はレギュ落ちの影響を受けずにスタンに残り続けますが、何個か前の記事にもした通り奴をメインどころかサブとして採用するデッキすら作れませんでした。エクストラはやる気にならないので実質レギュ落ち後はエアプ勢です。これまで対戦してくださった方々、練習や相談に付き合ってくれた後輩たち、本当にありがとうございました。これからはとーしんさんのチャンネルにたまに出てくるみやもーさんの面白いデッキを楽しみにすることにします。

 

 

 …という感じで今回の記事を締めようと考えていた2023年1月13日、新レギュ第一弾のカードリストの公開がありました。

 

 

 

 というわけで次回からはワナイダーex+フライゴンの記事です。