大学からとんぼがえり

ポケモンのことについてつらつらと。

グリッドマンを観たオタクは全員ウルトラマンガイアを観ろ。

 

久々にポケモンしにオフ会行ったら周りが犯罪者だらけで雷ブロックだったのにめちゃくちゃ凍らかされて頭抱えました。ゆっけです。

 

国試が終わり、学生生活も残り一週間を切ったので、書けるうちに文章を書こうと思って久々の更新です。今回はこちら。

 

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ウルトラマンガイアです。一年前、仮面ライダー剣の布教記事の最後にガイアの記事も書きたいと述べていましたが、一年越しに記事化です。おめでとうございます。

 

昨今では特撮もだいぶ「大人の趣味」として受け入れられてきました。また、少し時間はあきましたが2018年に放送された「SSSS.GRIDMAN」などによって普段特撮をみないオタク達にも多少は特撮が認知されて来たのではないかと感じます。

しかし、これは僕の個人的な意見なのですが、仮面ライダーは観るけどウルトラマンは観ない、というオタク、結構いるんですよね。東映特撮は観るけど円谷作品はあんま観ない、みたいなオタク。

そんな「グリッドマンは観たけど…」「仮面ライダーは観るけど…」なオタクにウルトラマン入門として是非勧めたい作品、それがウルトラマンガイア。1人でも多くの人に観てもらいたいという気持ちで書かせていただきます。以下常体。

 

<作品概要>

ウルトラマンガイアは1998年9月5日から1999年8月28日放送された作品。全51話。ウルトラマンティガウルトラマンダイナに続いて放送されたいわゆる「平成三部作」最後の作品。世界観が繋がっていた前2作品から世界観を一新し、時代設定も放映当時とほぼ同じ20世紀末とされた。

 

<あらすじ>

1980年代、世界中で同時多発的に高い知能を持つ子供たちが生まれた。彼らによって組織された科学者ネットワーク=アルケミースターズ。アルケミースターズは自身らが作り出した光量子コンピューター・クリシスで、「人類に破滅をもたらすもの…根源的破滅招来体」の襲来を予言した。

そして20世紀末、アルケミースターズのメンバーであり大学生の高山我夢は、池袋で空中に浮かぶ謎の巨大物体を目撃する。

「これの事か…?これの事だったのか?」

落下してくる謎の物体、そしてその中から突如現れ、破壊の限りを尽くす巨大生命体。自分たちが予測していながら、為す術もない我夢。

その時、我夢は光の巨人との再会を果たし…。

 

というのが大まかな概要とあらすじ。ここからは登場人物・ストーリー・更にやや踏み込んだ設定を紹介すると共に本作品の魅力について述べる。

 

魅力①2人の天才、2人のウルトラマン

 上記の通り、この作品には2人のウルトラマンが登場する。

 

・高山我夢/ウルトラマンガイア

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20歳の大学生。アルケミースターズのメンバー。第1話時点では城南大学にて量子物理学の研究に勤しんでいた。その実験中に、巨大な怪物と光の巨人の戦闘を目撃する。

池袋で破壊活動を続ける怪獣=コッヴの出現の際、ガイアと再会を果たした我夢は、地球から力を授かる形でウルトラマンガイアへと変身し、根源的破滅招来体との戦いに身を投じることとなった。

ガイアの力を授かったあとは、アルケミースターズと国連によって組織された地球防衛機構G.U.A.R.D.の中の更にエリート達で構成される特捜チーム=XIGにアナライザーとして入隊。戦闘員のサポートとして前線に出撃し、こっそりガイアに変身して戦う。XIGの戦闘機や空中母艦に使用されている「リパルサーリフト」という反重力装置の設計者。その他にも「PAL」と呼ばれる人工知能を勝手に自身の戦闘機に搭載して自分が変身しているのがバレないようにしてたりするガチの天才。

悪い言い方をすれば理系オタクなので物語の当初は戦闘になれておらず、苦戦することがしばしばあった。しかし、物語の進行とともに肉体的にも精神的にも成長し、初期とは見違えるほどの肉弾戦を披露するようになる。

 

・藤宮博也/ウルトラマンアグル

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もう1人の主人公。我夢と同じアルケミースターズ所属であったが、我夢の加入と前後してアルケミースターズからは脱退している。22歳。

我夢と違い、物語初期からウルトラマンの力を使いこなしており、ウルトラマンとしてもアルケミースターズとしても先輩にあたる存在。

量子コンピューター=クリシスの設計者であり、根源的破滅招来体の襲来を予言した。地球の破滅を回避するために除外すべきものとしてクリシスが答えを出したもの、それは「人類」であった。以降藤宮は地球を救う為ならば人類の犠牲も厭わないという信条でウルトラマンの力を振るい、そのため「人類も地球も救う」という志を持つ我夢と真っ向から対立する。

 

 

長いウルトラマンの歴史の中でも、最初から主人公と相容れない存在としてウルトラマンが登場する展開は珍しいものであった。そりゃ盛り上がらないわけがない。我夢達との出会いによって、自分の中にも人を救おうとする心があることに葛藤する藤宮。しかし、避けられない2人の決着。そしてその2人の対立を望むものの存在。物語の前半~中盤にかけては襲来する破滅招来体との戦いの他に、藤宮と我夢の対立が中心として描かれる。

 

また、本作品はそれまでの作品と比べてもSF色の強い作品となっており、一筋縄ではいかない怪獣たちも数多く登場する。例えば金属生命体(まだわかる)や波動生命体(は?)、更には身体が反物質で構成される怪獣とか(なんて?)などなど、正直ようわからん奴らが出てくるのだが、それを天才である我夢や藤宮がその頭脳を以て捌いていくのが本作品の大きな魅力の一つであると言えよう。

 

魅力②かっこいい大人達

本作品ではXIGのメンバー、並びにマスコミ、更に我夢の両親や友達らにも焦点が置かれ、他作品と比べて我夢を取り巻く大人の活躍も多く描かれた作品であると言える。我夢を導く「大人」の登場人物から、主要な人物達を紹介しながら魅力を述べていく。

 

(XIGメンバー)

・石室章雄


XIGのコマンダーであり、主としてチームの出撃判断を下す。滅多に前線に出ることはなく、空中母艦エリアルベースから指示を出すことが多いが、重要な局面では前線に出て指示を出すこともある。

我夢の理解者であり、大学生でありながらXIGに入隊した身の我夢に大きな信頼を置く。実は物語の前半で我夢の正体に気づいている。理由もなく自分を信頼する石室に対し疑問をぶつける我夢に、我夢を信頼する理由など必要ないと答えたり、ウルトラマンとして戦う我夢に「全てを背負おうとするな」と声をかけたり、最終決戦を前にした我夢に決して勝ってこいとは言わず「必ず生きて帰ってこい」と背中を押すなど、我夢の正体に気づいた上で彼を1人の人間として思いやる態度を見せる。

その寛容な人柄の一方で、例え上司に対してであっても間違っていることにははっきりNOという力強い一面も持つ。「敵に降伏するためにXIGの武装解除をしろ」とG.U.A.R.D.から命令があった際も、造反と理解しながらこれを断固拒否し最後まで戦い抜く意志を見せた。

趣味は茶道。かわいい。

 

XIGはこれまでの特捜チームとは異なり、スリーマンセルのチームが複数存在し行動するスタイルをとる。それぞれのチームにそれぞれのバックボーンが存在し、物語の深みを演出している。本当は大河原隊員のこととか書きたいけどキリがないので涙の割愛。

 

また、前線に出る隊員らをサポートするメカニックたちにもスポットライトがあてられる。

「忘れていたわけじゃない。ファイター(戦闘機)一機飛ばすのに、どれだけ大勢の人が働いていたのかを」とはファイターのエース・梶尾の談で、最終決戦に向け全員が一丸となるシーンは作中屈指の名シーンの一つである。

 

(KCBメンバー)

KCBとは作中に登場するテレビ局であり、ウルトラマン側でもなく、戦闘員側でもなく、一般人の視点として物語に関わっていく。

 

・吉井玲子

24歳の人気アナウンサー。ウルトラマンや根源的破滅招来体の取材をしていく中で藤宮と度々遭遇する。彼に自身がウルトラマンであることを示唆され戸惑うも、人類は地球を蝕む病気だと断じる藤宮に対し、優しく、時には叱責し彼の心の支えとなっていく。

 

魅力③CGに頼らない迫力ある演出

やはりガイアの魅力として外せないのは演出であろう。放映当時今ほどのCG技術が発達してなかったということもあり、怪獣によって破壊される街はミニチュアで表現されていた。特に圧巻なのは1話である。1話だけで予算1億円が注ぎ込まれたというだけあって、CGでは表現しきれない迫力がある。

 

1話より。そりゃ予算もかかるわ

そして、ガイアを象徴するもの、それは着地演出である。

グリッドマンを視聴済みの読者諸兄ならもうわかると思うが、グリッドマン着地の際の地面がドーンてなるアレ、覚えてらっしゃるだろうか。

 

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実はアレ、ウルトラマンガイアで頻繁に使われている表現なのである。ガイアという名を冠するだけあり、大地を揺るがし登場する光の巨人…これが51話も観れる。最高。

 

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1話の時点でこの着地。気合い入りすぎ

まだまだ書きたいことはあるのですが、これ以上は長くなるのでこの辺で。

この作品はラスト3話がほんとに出来が良くて、それまで散りばめられた伏線が綺麗に回収されていきます。ウルトラマンと人間だけでなく、地球に共に住む怪獣達とも力を合わせ、根源的破滅招来体との決着に挑みます。無駄なものが全くない51話、是非ご自身の目で結末を確かめていただきたい。

いかがでしたでしょうか。読んでくれたあなたが少しでもウルトラマンガイアを観てみたいと思ってくだされば、僕としても嬉しい限りです。

え?観てみたいとは思ったけど10年前の作品なんてどこで観ればいいかわからない?

なんと!!今YouTube円谷プロダクション公式チャンネルにて毎週水曜18時からウルトラマンガイア配信中なんですね!!!!もう観るなら今!!今しかない!!

 

…っていう記事をもっと早く書くつもりだったのに時間がズルズルと過ぎていき、今(2019年3月26日時点)YouTubeで配信されてるのが28話。とっくに半分過ぎてる。ごめんなさい!!

「観てみたくなったけどあらすじわからんのはなあ…」っていうそこのオタクのためにこの下にちっちゃくあらすじまとめました。ネタバレ嫌な人は観ないでね!!

長ったらしい駄文でしたがここまで読んでくれた方、ありがとうございました!次書くならグレンラガンキルラキルかな。アマゾンズもいいかもしれん。書くかわからんけど。

それでは〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…はい。ネタバレ嫌な人はもういませんか。ここから27話までのざっくりしたあらすじです。あらすじだけ常体。

前述の通り、我夢と藤宮は「人類を救うかどうか」という点において対立する。当初は藤宮とわかりあえると信じていた我夢だったが、もはや2人の溝は埋められないほど深くなってしまう。そして2人のウルトラマンは己こそが本当のウルトラマンであることを証明するための決闘を始める。

その決闘と時を同じくして現れたワームホールウルトラマン同士の戦いによって生じたエネルギーによってワームホールは拡大を続け、中から今までにないほど巨大な根源的破滅招来体=ゾーリムが姿を現した。

ゾーリムの出現と同時に藤宮が開発した光量子コンピューター・クリシスが暴走を始める。暴走したクリシスが放つパルスパターンと、ゾーリムが放つそれが酷似していることに気づいた我夢は真実に辿り着く。ガイアとアグルの決闘、それのみならず、そもそも藤宮が人類を犠牲にして地球を救おうとした起源、クリシスの出した「地球を救うためには人類を排除しなければならない」という答えそのものが、根源的破滅招来体の意思によって書き換えられていたということを。

全てを我夢から知らされた藤宮は信じていたもの、大事なものに裏切られたことから、何のために自分が戦っていたのかを見失ってしまう。それでもゾーリムと戦うしかないと藤宮に力強く告げる我夢に、藤宮はアグルの光を差し出した。

「俺にはもう、守るものなんて何も無い」

そう告げると藤宮はゾーリムが放つ炎の中に消えていったのであった。

藤宮から受け取ったアグルの光によってパワーアップしたガイアは見事ゾーリムを撃破した。これからは自分一人で戦うのかと気を落としていた我夢であったが、XIGの仲間のガイアに対する想いを聞き、自分は1人ではないと最認識すると共に、藤宮は生きていると祈るように信じるのであった。

 

…というのが28話までのあらすじです!はい!藤宮はどうなったの!?アグルは!?気になるよね!?じゃあ是非観よう!!ウルトラマンガイア!!